弊社が管理している物件のお話
入居者が高齢化している物件があります。
本日、渡しの携帯に見知らぬ番号から電話がありました。
男
<◯◯マンションの管理会社さんですか?>
<このマンションの住民であるHさんが鍵なくしました。鍵開けて下さい。>
私
<あなたはだれてすか?>
男
<私はタクシーの運転手です。>
意味不明です。
よくよく話を聞くと本物件住民のHさんは入院をしてまして本日退院です。
タクシーを使い帰宅したわけです。
しかし部屋の鍵を隣のKさんに預けてたのです。
が今度はKさんも先日入院しまして、Hさんはお部屋に入れなくなりました。現金もなくタクシー代も払えないとのこと。(室内に現金はあるとのこと)
タクシー男は死に物狂いです。
<早く鍵開けてれ・・・・・>
Kさんは携帯を持ってません。固定電話が室内にあります。
すぐにスタッフが、スペアーキーを持って、緊急出動しまして無事解決。
実は本物件
以前も別の住民Aさんから同じ内容の問い合わせが来まして<鍵落とした>
この人も携帯電話を持っていません。この時は運の悪いことに真冬の夜でして公衆電話からの着信でした。
私は携帯の転送で受けてましたので10秒位で切れてまたかけ直してくるの繰り返しでした。
Aさんはかなり興奮してました。
コミュニケーションが取れません。
凍死すると思ったのてしょうね。
そしてついに電話は来なくなりました。
十円玉が切れたのか、凍え死んだのかわかりません。
なぜならAさんは携帯電話を持ってません。完全に一方通行です。
私は現地に急行しました。
現地にはAさんはいません。
周りコンビニ、スーパーも探しました。
諦めかけたところで見知らぬ番号から電話がありました。
<私は通行人です。電話かわります。>
Aさんが出ました。
<あなたの事務所に行ったけどシャッター閉まってます。>
私
<あなたの部屋の前にいますすぐ戻って来てください>
その後本当の悲劇は訪れました。
合鍵でAさんの室内に入ったら おや・・・
玄関ドアヨコの窓、ロックはかかってなかったのですが
こんな感じ
窓から手伸ばせば鍵が届きます。
あっ鍵、見つかりました。
Aさんはひたすら平謝り・・・
私は< もう私は知りません >と捨て台詞を吐いてその場を立ち去りました。
ちなみに本日退院のHさん
アイスクリームの食べ過ぎで胃を壊し入院したそうです。
ひと安心です。
是非長生きしてください。
緊急対応サービスにマンションごと入ろうかと検討してます。